●ユースカップ 浦和戦

Jユースサハラカップ2005 予選リーグ Aグループ
2005年11月6日@埼玉スタジアム2002第二グラウンド
柏レイソルU-18 2−1 浦和レッドダイアモンズユース
得点者:石戸、船山
公式の試合結果
前半の布陣
−山本−−石戸−
中野−太田−石田
−菅野−−船山−
堀田−須藤−小川
−−−桐畑−−−
ともに4戦全勝、予選リーグ首位の座をかけて争う浦和との2連戦。まずはアウェーでの第1ラウンドは、なかなかにスリリングな攻防の末、劇的な幕切れで柏が戦勝しました。
試合を振り返る前に、ここまでの両チームの予選リーグの戦績をおさらいしておきましょう。柏・浦和ともにここまで水戸、札幌と2戦ずつ戦っていずれも勝利。得失点差で柏が得点19、失点2のプラス17に対し浦和は得点20、失点4のプラス16と柏が僅かに1上回っていますが、まあほとんど同じと言っていいでしょう。
またもう一つ、柏の“アドバンテージ”にも結果の前に触れておいた方がいいでしょう。浦和は、既に3年生がチームを引退し、1、2年生の新チームとなっています。柏は3年生が(一部の例外を除き)、チームに在籍しています。これは3年生がいるから実力的に有利不利があるというより、チームを再編しなおす事により連携や戦術などの成熟度に差が出てくるのは言うまでもありません。ちなみに、この時期に3年生がチームを抜けるのも、逆に残るのも特にどっちが特殊という事はありません。単にそれぞれのチームの方針であって、どちらのパターンもそういうチームは他にも存在しています。
しかし、だからといって浦和が全国屈指の強豪であるのは間違いありません。全国制覇への、まずは第1関門と言って過言ではないでしょう。逆にここを落とすようだと、今後の道のりは険しくなるかもしれません。
試合開始から序盤は、柏が優勢に攻め立てます。キャプテン船山がボランチの深い位置からサイド、特に右サイドにボールを散らし石田を走らせますが決定的なクロスを挙げるまでには至らず、決定機を作れません。また、3日に千葉県リーグの試合をしたばかりとあって全体的に選手のコンディションがよくなく、特にその試合で足を傷めた船山はプレーに精度を欠き、試合前時点で大会得点王のエースストライカー山本もいつものようなポジショニングの冴えが見られません。
一方の浦和ユースは小柄な選手が多いですがドリブルなどのテクニックに長け、パスも上手いし良く走る、訓練の行き届いた好チームでした。ただ、細かいパス回しはつながっていたものの、クロスやサイドチェンジ、プレースキックなどの長いボールのコントロールがなく、それに助けられた部分もままありました。
試合はやや柏優勢ながらスコアレスで前半終了。しかし後半になると、浦和のパスがつながり始め、柏のディフェンスラインを脅かし始めます。そして前半10分、パス回しで崩されたところに浦和FW鈴木のミドルが決まりついに失点してしまいます。
流れが完全に浦和ペースだっただけに、このままズルズルいく危険性もありましたが、失点の直後に石田がゴールラインギリギリから滑り込みながら出した執念のパスを石戸があわせてあっという間に同点。前半、何度もチャンスを逃しては船山に叱咤されていた右サイド石田と、ワンタッチで戦況を変えられる男・石戸のコンビが流れを引き戻しました。
その後はやや押し気味の一進一退の攻防となりますが攻撃では船山とトップ下の1年生・太田が何度もカウンターの起点となって山本、石戸のスピード感あふれるFW陣を走らせチャンスを演出するも、相手キーパーの好セーブで得点は奪えず。守りでは守備の中心的存在である大島を欠いたものの、代役の1年生・堀田が遜色ない動きを見せたバックと、前回の札幌戦に比べると見違えるような動きを見せたキーパー桐畑の活躍でこちらも無失点で切り抜けます。
レギュラーの大島・須藤・小川と控え堀田の最終ラインは、ちょっと持ち過ぎの感があるのと劣勢になると慎重になりすぎるきらいがあるものの、それを差し引いてもその強さ、高さは相手チームにとってかなりの脅威となっているようです。
さて、このまま引分で終わるのか?と思われた後半ロスタイム。カウンターから船山のスルーパスに反応した石戸が飛び出しキーパーと1vs1、キーパーこのピンチにPA内でタックルで倒してしまい、柏がPKのチャンスを得ます。これを船山がきっちり決めて勝ち越し!そしてそのまま守りきり試合終了となりました。
決してベストの試合内容ではありませんでしたが、失点直後の同点、そして最後まであきらめず走り続けた結果がこの勝利を呼び込んだのだと思います。
次戦は来週13日(日)、ホーム日立台で14時キックオフとなります。既に決勝トーナメント進出は決定していますが、気を緩めずにこのまま全勝で頂点まで突っ走りましょう。

(先制ゴールを決めた石戸(左))

